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Love Me Do
Please Please Me
From Me to You
She Loves You
I Want to Hold Your Hand
All My Loving
Can't Buy Me Love
Hard Day's Night
And I Love Her
Eight Days a Week
I Feel Fine
Ticket to Ride
Yesterday
Help!
You've Got to Hide Your Love Away
We Can Work It Out
Day Tripper
Drive My Car
Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
Nowhere Man
Michelle
In My Life
Girl
Paperback Writer
Eleanor Rigby
Yellow Submarine |
ラヴ・ミー・ドゥ
プリーズ・プリーズ・ミー
フロム・ミー・トゥ・ユー
シー・ラヴズ・ユー
抱きしめたい
オール・マイ・ラヴィング
キャント・バイ・ミー・ラヴ
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
アンド・アイ・ラヴ・ハー
エイト・デイズ・ア・ウィーク
アイ・フィール・ファイン
ティケット・トゥ・ライド(涙の乗車券)
イエスタデイ
ヘルプ
悲しみはぶっとばせ
恋を抱きしめよう
デイ・トリッパー
ドライヴ・マイ・カー
ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)
ノーホエア・マン(ひとりぼっちのあいつ)
ミッシェル
イン・マイ・ライフ
ガール
ペイパーバック・ライター
エリナー・リグビー
イエロー・サブマリン |
この公式ベスト盤は、海賊盤“ALFA
OMEGA”がかなりの売り上げを記録し、ベスト盤の需要の高さを知ったキャピトル・レコードがジョージに選曲を依頼、発売が急遽決定した。前期(1962-1966年赤盤)と後期(1967-1970年青盤)に分けて、合計54曲が選ばれている。公式曲213曲のほぼ4分の1、しかもビートルズの代表曲のほとんどが聴けるので、ビートルズ入門編としても最適と言える。 こちらの“1962-1966”のほうは、ジャケットの色あいが赤で統一されていることから「赤盤」の名で親しまれている。ジャケット写真は、表がアルバム“PLEASE
PLEASE ME”のフォト・セッションで撮られたもので、裏の写真はアルバム“GET BACK” (“LET IT
BE”の原題)用に撮られたものが使われている。曲は‘Love Me Do’から‘Yellow
Submarine’まで、1962年〜1966年にかけてイギリスで発売されたシングルのA面がすべて収められている((1)〜(5)(7)(8)(11)(12)(14)(16)(17)(24)(25)(26)の15曲)。その他、アメリカでのシングル((6)(9)(10)(13)(20))が5曲、残り6曲がアルバム収録曲である((15)(18)(19)(21)(22)(23))。全26曲すべてがジョンとポールの作品で占められているのが目を引くところだ。 ヴォーカルの構成は、ジョンが(2)(11)(12)(14)(15)(19)(20)(22)(23)の9曲、ポールが(1)(6)(7)(9)(13)(18)(24)(25)の8曲、ジョンとポールが(3)(4)(5)(8)(10)(16)(17)の7曲、リンゴが(26)の1曲で、意外にも選曲したジョージのヴォーカルが一曲も入っていない。チャートでは、ベスト盤としては異例のヒットを記録し、イギリスのメロディ・メーカー、NMEともに1週1位を記録。しかも、トップ10内に連続3か月以上とどまるなど、人気の根強さを証明した。また、アメリカのビルボードでは3位どまりに終わったものの、トップ100内に31週、トップ200内に77週という長期的な大ヒットとなった。 収録された26曲のうち、イギリスでのシングルA面は、‘Love
Me
Do’を除く14曲が、メロディ・メーカーとNMEの両チャートで1位に輝いたものだ。一方、アメリカでは、(1)(4)(5)(7)(8)(10)〜(13)(14)(16)(24)の12曲がビルボードで1位を記録している。 サウンドの面からみると、初期のものはライヴで演奏することを中心に考えていたため、何よりストレートな音というのが特徴で、レコーディングでの多重録音などは少ない。このアルバムでいうと、ライヴ中心の音作りから脱皮し始めた‘We
Can Work It
Out’あたりから変化がみられる。次第に音作りが複雑になり、アコースティックな楽器が前面に出ることも多くなってきた。‘Yesterday’‘Yellow
Submarine’など、外部のミュージシャンの参加もめだち始める。 ライヴ・グループとしてデビューしたビートルズのオリジナリティあふれるサウンドが、次第に洗練されていく流れをたっぷりと楽しめるアルバムだ。 |